大海賊・奴隷貿易商人・市長・海軍中将・世界一周・イギリスの英雄・エルドラゴ・冒険家
色んな肩書のある彼女(彼)の紹介です
1.初の船出は10歳?
ドレークは12人兄弟(全員男)の長男として南イングランドはダヴィストックに生まれました
ドレークは近所のおっちゃん船長と10歳前後で海に出ており、船も貰ったそうです。
(文献によっては、貰った船を売却してます)
その後親戚と一緒に奴隷商売をやっていたそうですね。
その名も
「交渉海賊:ジョン・ホーキンス」
この親戚も実は海賊なのですが、あまり船を襲ったりしません。
彼は貿易において重要な交渉に秀でた海賊でした。
その狡猾(脅しや恐喝まがいで無理やり)なまでの交渉術を見て、彼のことを「交渉海賊」なんて呼んだそうです。
他にも裏で黒人奴隷の組織的闇ルートを作ったりといろいろあくどい奴です。
ホーキンスの下でお金を貯めて、自分で船を買ってきます。
この時ドレークは25歳前後だと思われます。
今で言う車みたいな感覚なら、25歳で船を購入というのはいたって普通ですが、当時の価値観としてはどうだったのでしょう。
私的なイメージですと25歳で乗用車二台持ち(キラッ)くらいの価値があるように感じます。
2.ドレーク船長初の敗北
船を買って自ら船長になったドレークは親戚の奴隷貿易船団の一員として、奴隷商売の旅に出ます。
その数10隻。大きな船団です。
船長は船ごとの代表ですので、ワン〇ースのような船団の代表が船長という感じではないです。
この航海の途中で、味方を装ったスペイン軍船団に奇襲を受けます
「サン・フアン・デ・ウルアの戦い」と呼ばれます
10隻あった船は二隻を残して大破。
船団の船員は200名以上いたと言われていますが、イギリス(イングランド)に帰れたのは15人から20人だったと言われています。
生き残った二隻は
ドレイクの「ジュディス号」と
ホーキンスの「ミニオン号」のみです
ドレークとホーキンスを除けば十数人しかイギリスの土を踏めなかったことになります。
ここからドレークのアンチスペイン感情が覚醒します。
3.エルドラゴ:フランシスドレーク
死闘を潜り抜け本国へ帰ったドレークはスペインの船を襲う海賊家業を始めます。
この時結婚してるんですよね。
お相手はメアリー・ニューマンという方です
この方のことはよくわからんのです。(スマソ)
話を戻します。
スペインの植民地だった西インドやペルーに及びます。
財宝運搬船を襲いまくってすさまじい量の金を手に入れるんですね
このころから彼はエルドラゴと呼ばれます。
fate/goでは
~~テメロッソ・エルドラゴ―――太陽を落した男(女)ってなぁ!!
なんて言いながら宝具を展開しますね。
スペイン語で
テメロッソ=怖い、恐ろしい、マジヤバイ
エルドラゴ=悪魔、マジヤバヤバイ
という意味になります
すでにスペインからヤバイ奴認定を受けていますね
4.世界一周(長期略奪合宿)
マゼランさんに次ぐ史上二番目の世界一周成功者ですが、マゼランさん航海中に死んじゃうんで
「生きたまま」世界一周した最初の人となるのがドレークです。
この時使われたのが宝具にもなっている
ゴールデン・ハインド号
です
大きなガレオン船です
これを旗艦に五隻で世界一周の旅に出ます。
ゴールデンハインド号はもともとフランスの船でしたが、ホーキンズに魔改造されました。
名前も「ペリカン号」という残念な名前からゴールデンでかっこいい名前に変えられました。
名前の由来は、出資してくれたハットンさんの紋章から来ています
これもともとは世界一周をすると船員に伝わってなかったんです
これを知っていたのは女王とドレーク船長だけだったともいわれています
船員A「おい……ここもうマゼラン海峡のあたりだぜ…」
船員B「船長前進って言ってるけど…」
船員C「これ帰れるのか?」
ドレーク「え?w言ってなかったっけ?w今回の航海は世界一周だよ?」
船員D「契約違反だ!反乱じゃぁぁぁ!」
ドレーク「じゃあ死刑ね」(バーン)
ドレーク「ほかに異論のあるやつは?」
船員ABC「Aイヤッホー!!B世界一周サイコーー↑↑C船長イケメーン!!」
となったかは知りませんがドレークの友人として知られていた者を処刑するなどして前進することを船員にアピールしたとも言われています。
世界一周旅行のついでに大量のスペイン船を襲いまくったりもしました
スペイン王の宝を積んだカカフエゴ号なんかも襲ってたようです
これにはさすがのスペイン王も激おこです
この時にホーン岬とドレーク海峡を発見しています
ドレーク海峡の名前の由来は言わずもがなですが、ホーン岬は後で違う人の生まれ故郷にちなんで命名されます。
ちなみにドレーク海峡は世界一幅の狭い海峡です
たぶんギネスに乗ってる(多分
大量に持ち帰った財宝にハットンさんは大いに喜びました
エリザベス一世も大いに喜びました
まあイギリスの国家予算超える量の財宝持ち帰ったらまあな
ドレーク「憎きスペインの船よりお宝を持ち帰りました」
女王「あらまあすごい(これ国家予算超えてんじゃん…)」
ドレーク「これを女王に献上いたします」
女王「あらまあすごい(まあそう来るよね。献上っちゃうよね。)」
女王「褒美を取らせます(スペインからこれだけの略奪を……こいつ…使える!!)」
ドレーク「ありがたき幸せ(何かな何かな)」
女王「あなたを海軍中将に任命します。同時に騎士の称号を与えます」
ドレーク「」
女王「これからは〔サー・フランシス・ドレイク〕と名乗りなさい」
ドレーク「ありがたき幸せ」
女王「では下がりなさい」
とかなんとかで海軍の中将にのし上がります。
5.海軍中将:サー・フランシス・ドレーク
この財宝をエリザベス一世に献上したことがきっかけで、王立海軍を率いることになります。
しかしいきなり中将っておいww
そのあとはプリマス市の市長なんかもやったりします。
このプリマス市は、世界一周の際にゴールデン・ハインド号が出向したプリマス港がある街です
しかしまあ船から降りたドレーク市長はスペインとイギリスの関係悪化によって海へ戻ります。
そしてスペインへの攻勢に参加します
6.アルマダ海戦
これ世界史とかでもやるんじゃないかな?
とっても有名です。アルマダとはスペインの無敵艦隊を表す言葉です
カディス湾というところでスペイン艦隊を襲撃します
これがこの海戦の始まりとも言われています
ドレークは太陽を落した男と言われますが、この海戦の代表は別の方です
ドレークの乗っていた船の話とともに8.まとめでお話ししますね。
翌年スペインの無敵艦隊との戦闘になります
大きく分けて5度の大きな海戦と小さな小競り合いがありました
基本的な戦術は
スペイン:射程の短い巨大な砲で接近戦
イギリス:射程の長い小規模砲で長距離戦
これによって
スペイン「砲届かねぇ……」
イギリス「当たるけどほとんどダメージにならん…」
双方我慢比べのようになってしまったんですね
このときスペインの増援部隊の妨害に成功した者がいます。
ドレークです。
戦線が停滞している戦場で増援が有るのと無いのとではすさまじい差がつきます。
その後停泊中のスペイン船団に向けて爆薬満載の船を8隻放り込みうち6隻がスペイン船団に突っ込み起爆。甚大な被害をもたらしました。
スペイン軍は壊滅的打撃を受けまして
ここでどんどん前線を下げていきます。
この辺からスペインの国力は徐々にそがれていきます
6.5伝説の演説
ティルベリ演説と言われる女王陛下直々のありがたいお言葉です
陛下は謀反の恐れのある所にわざわざ出向いて、兵士を激励したというものです
以下翻訳文です
我が愛する臣民達よ。
私は王宮の者たちから忠告を受けて来た。
謀反の恐れがあるから武器を持った群衆の前に出るのは気をつけよと。
しかし、私は貴方たちに自信を持って言おう。
私は我が忠実かつ愛すべき臣民たちを疑って生きたくはない。
そんな恐れは暴君にでもさせておきましょう。
私は常に神の名のもとに最大の力と安全を我が臣下の忠実な心と善意に委ねてきた。
故に、私は貴方たちの前にやって来たのです。
遊びではなく、気晴らしでもない、戦いの熱気の真っ只中に、貴方たちの中で生きそして死ぬために。
たとえ塵となろうとも我が主、我が王国、我が民、我が名誉そして我が血のために。
私はか弱く脆い肉体の女だ。
だが、私は国王の心臓と胃を持っている。
それはイングランド王のものだ。
そして、パルマ公、スペイン王またはいかなるヨーロッパの諸侯が我が王国の境界を侵そうと望むなら、汚れた軽蔑の念を持って迎えてくれよう。
不名誉を蒙るよりも私は自ら剣を持って立ち上がる。
自らが指揮官、審判官となり、貴方たち全員の戦場での勇気に報いましょう。
私は既に報酬と栄誉に値する貴方たちの意気込みを知っている。
我が名のもとに約束しよう、貴方たちは正しく報われる。
7.長く続く小競り合いとドレークの最後
アルマダ海戦後もイギリスとスペインの攻防は続きました。
ドレークは女王の船6隻を率いて西インド諸島遠征に出発しました。
しかしドレークはスペインの防御陣形に手間を取られ。
赤痢にかかりそのまま亡くなりました。
55歳でした。
戦闘中であったこともありドレークはそのまま水葬に付されました。
いまだにこの棺をトレジャーハンターが探し続けてるらしい?
戦争自体はほとんど引き分けとなります。
引き分けというかどっちもお金が尽きて……という感じですね
一応イングランド(イギリス)側の優勢という形になりましたが、翌年のポルトガル遠征の失敗によって帳消しになっちまうんですよ。
その後スペインは艦隊を作り直しますが嵐にやられたりなんだりと上手くいかないのです
それからロンドン条約というものが結ばれます。
これはスペイン側に有利なものでした
スペイン王とエリザベス一世が亡くなった後でした
もちろんフランシスドレイクも没後です
スペインはアメリカ大陸を持っているので覇権国家であることに変わりはなく、イギリスがスペインを完全に超すにはもっと近代まで時間を勧め無くてはなりません。
8.まとめ
彼が反英雄となっているのは主にスペインからの評価ですね。
反英雄:エルドラゴ(悪魔のような)と恐れられ、無敵艦隊を退け、太陽を沈めた男としての悪名
死因:戦闘中に赤痢にかかり病死
アルマダの海戦についての補足
太陽を落したのはチャールズ・ハワード?
チャールズ・ハワードはアルマダ海戦の総司令官です
これの副司令官にドレークがくっ付きます
これは普通上司の手柄になるんですが、戦場での戦いが凄まじかったことや過去にスペイン船団を襲いまくって、ついでに世界一周までしたわけですから。
その…知名度というか…正直戦場で指揮取ってたのドレークじゃん
ハワードさん役立たずだったじゃん
なので主な手柄がドレークさんの物になってるわけですね
船について
ドレークは何度か船を乗り換えます。
今後のifドレイクの実装を願って主なものを出しておきます
漁船クラスと思われる貰い物
↓
自前で購入したジュディス号
↓
宝具にもなってるペリカン号(ゴールデン・ハインド号)
↓
アルマダ海戦の時に乗っていたリベンジ号
太陽の死沈まぬ国
これはスペインのことです。
由来は
地球のほぼ裏側まで植民地(スペイン領)があったので24時間のうちのどこかは必ず日が出ていたことに由来します
こんなところでしょうか
随分早足になってしまいましたが今回はこれで
http://fatedaisuki.iaigiri.com/fate_kiji/arupen.html
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